皆さんは今お住まいになられているご自宅の状況をじっくり観察してみたことはあるでしょうか。私は、この仕事を始める前はそれほど注意深く見ていなかったのですが、不動産業を始めてからは注意深く観察するようになりました。そもそも不動産会社の仕事は会社にこもってお客様と店頭でお話して、内見に行って・・・みたいな流れをイメージされるかもしれませんが、実際はさまざまな仕事があります。その一つが「物件調査」ですね。物件調査とは読んで字のごとく実際に調査する不動産に伺って周辺の状況や建物状況を調べることです。
今回は不動産会社が建物を見るうえでどんなところを見ているのかを少しお話します。まず、建物を一見して最初に目に入るのが外壁ですね。外壁も様々な材料で作られているものですが、昔からの主流は「モルタル」という素材ですね。モルタルはセメントと水と砂を混ぜ合わせて作られる素材で、ペースト状の素材なので様々な形状の外壁に対応できます。しかし、外壁を作成する高い技術が必要なので、最近では少なくなっていると聞きます。ただ、30年近く前からの主流と呼ばれる方法なので今でも多くの方が住まわれているのではないでしょうか。
外壁を見るうえで気を付けて見ているのが「クラック」です。要するにひび割れですね。このクラックは放置すると雨漏りや建物の重要な構造部に深刻なダメージを与えてしまう可能性があるので建物を管理されている方は定期的にメンテナンスをする必要がありますね。一般的にモルタルは7、8年に一度は塗装をやり直すのがいいといわれています。外壁の塗装はおしゃれのためだけでなく、建物を守るためにも重要だということですね。
また、外壁だけではなく、建物の基礎部分にもクラックが入っていないかも見ています。基礎部分のクラックの場合、土地自体に問題が発生している場合も考えられるため調査をしています。
今回は「不動産会社では外壁の調査もしてます」というお話をしました。機会があればほかの調査のお話もしてみようと思います。
投稿者 代表取締役 宮崎裕大