ちょっと今日はいつもと趣向を変えて今思っていることを書いてみようと思います。
私の前職は証券会社で有価証券の売買等を提案をする営業職をしておりました。といっても、証券会社自体が一般的にどんな仕事をやってるかよくわからないですよね(笑)。証券会社時代のお話はいつかするとして、株式というものを取り扱う仕事をしていたわけです。一方で、現在の仕事は不動産会社ですから全く畑が変わってしまったような感じがしますよね。しかしですね、私は不動産営業も証券営業も大きくは変わらないのではないかとも考えています。
株式というのは企業が資金調達したいときに株式を新しく発行して投資家はその株式の値上がりや配当金や経営に関与したい等の思惑で購入することによって企業は資金を調達できるというようなものですね。それで、その株式が上場していた場合、株価が上昇したり下落したりして、投資家は利益がでたり損失が発生したりするわけです。この株価が上昇したり、下落したりする場所を「市場」とか「マーケット」と呼ばれるわけです。企業が上場するためには厳しい審査があり、なかなか簡単に上場することはできませんし、上場した後も大きな問題がでたら上場廃止になったりします。
一方で、不動産業についても同じように「マーケット」を意識する必要があります。不動産一つとっても、その土地の相場、近隣の状況、土地の規制、建物の状況等によって不動産の価値は刻一刻と変化していきます。最近では、新型コロナの影響や木材価格の高騰等も不動産の価値に影響しています。もちろん、実物があるものを取り扱うわけですから違いはある部分は多分にありますが、値動きをするものを取り扱うという意味では大きくは変わらないということですね。
不動産は自分の目で調査しないとその価値はなかなか見えてきません。お客様から状況を教えていただいて、実際に足を運んでみて、役所で調べてみてそれでようやく価値が見えて来るものです。不動産の価格査定した後にも売主様と買主様で話し合って最終的に納得する価格で取引に至ることになります。これ実は、上場前の企業がいくらで上場するのかを市場と折衝する状況とかなり似てると思うんですよね。株式市場では日々誰でも知っている有名な企業が日々何万株と売買されています。売買をされているというのは売りたいという人の反対には買いたいという人がいて双方が価格に同意したということで成立しているということです。これが、毎日何万株もされてるんですよ!
不動産も企業と同じでこの売主様、買主様が納得するような調査をし、お互いが納得できる価格を提供することで双方にメリットがあるような仕事ができるのではないかと考えています。
投稿者 代表取締役 宮崎裕大